Actifs cosmétiques déconseillés aux femmes enceintes et allaitantes.

妊娠中や授乳中に避けるべき化粧品成分とは?

生魚、ハム・ソーセージなどの加工肉、白カビタイプのチーズ、ワインなど、妊娠中に控えるべき食品や飲み物は多くありますが、それは食生活だけに限りません。実は、日常のスキンケア製品にも注意が必要です。

皮膚は私たちの体を外部の化学物質から守る「第一の防御壁」ですが、スキンケア製品は肌の奥深くまで浸透するように作られているため、成分が血液中に入り込み、そこから胎児や母乳にまで届く可能性があります。

このようなリスクを減らすために、妊娠中や授乳中に避けた方がよい成分をご紹介します。

成分1:妊娠・授乳中はレチノイドの使用を避けましょう

レチノイドとは、ビタミンAの合成誘導体です。シワ、ニキビ、シミへの効果が期待されており、古い角質を素早く除去し、コラーゲン生成を促進する作用があります。

レチノイドは市販のスキンケア製品にも使われており、医師の処方が必要な強力なタイプも存在します。

しかし、内服用のレチノイドや、強力な外用薬に含まれる初期世代のレチノイドは、妊娠・授乳中に使用するには非常に危険とされています。これらの成分は、流産、早産、先天性異常など、胎児や胚に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

レチノイドは「強力な催奇形性物質」とされており、妊娠15日以降の使用でも「胎児性レチノール症候群」を引き起こすリスクがあります。この症候群には、精神的・身体的な先天異常が含まれ、たとえば、発達の遅れ、顔面や頭蓋の異常、中枢神経系、心臓、腎臓、胸腺、副甲状腺、骨格の異常などが報告されています。ただし、どのような異常が現れるかは、妊娠中のどのタイミングで使用されたかによって異なります。

なお、市販のスキンケアに広く使われているレチノール(軽度のレチノイド)については、妊娠中や授乳中のリスクに関する明確な研究結果はまだありません。レチノールは体内での吸収率が低く、速やかに代謝されるためリスクは比較的低いとされていますが、安全を期してスキンケアでの使用を控えるのが無難です。

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成分2:妊娠中および授乳中は精油(エッセンシャルオイル)に注意

精油(HE)とは、植物を水蒸気蒸留することによって抽出される、香りのある液体で、その植物の有効成分が濃縮されたものです。

精油の中には、ケトン類の作用によって神経毒性を持つものがあります。これらは、けいれん、痙攣、吐き気を引き起こすことがあります。

また、一部の精油には、DNAの変異(変異原性)や先天異常(催奇形性)を引き起こす可能性があるとされていますが、これに関する研究はまだ十分ではありません。

したがって、精油の濃度や製品の種類(洗い流すタイプかどうか)によっては、妊婦には適さない場合があります。たとえば、精油の濃度が低い場合や洗い流す製品であれば、必ずしも使用禁止ではないこともあります。

ただし、精油の使用は決して軽視できず(神経毒性・変異原性など)、使用には注意が必要です。妊娠中・授乳中の女性は、リスクを避けるために一部の精油製品を使用しない方がよいでしょう。

 

 

参考文献

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