湿疹は、かゆみを伴う非感染性の皮膚疾患で、炎症反応を特徴とします。多因子的な原因により発症するこの疾患は、さまざまな要因によって悪化することもあります。どのような要因があるのか、詳しく見ていきましょう。

湿疹は、かゆみを伴う非感染性の皮膚疾患で、炎症反応を特徴とします。多因子的な原因により発症するこの疾患は、さまざまな要因によって悪化することもあります。どのような要因があるのか、詳しく見ていきましょう。
衣類による過度な摩擦は、すでにデリケートなな湿疹のある肌にさらなる刺激を与えることがあり、それにより赤みやかゆみ、炎症が強まることがあります。衣類の繊維も重要です。実際、ウールのような粗く刺激の強い素材は、湿疹の症状を悪化させるため避けるべきです。湿疹に悩む方には、柔らかく軽い、締め付けのない衣類を選ぶことが推奨されており、摩擦の軽減につながります。
湿疹を患う人は、皮膚のバリア機能と皮脂膜が弱く、湿疹の発作と発作の間に「乾皮症」と呼ばれる深刻な乾燥を起こしやすい傾向があります。その皮脂膜は、皮膚を外部から守る重要な役割を担い、アレルゲンの侵入を防ぐ働きがあります。皮膚の乾燥を防ぎ、このバリアを強化するためには、保湿効果と保護効果のある保湿バーム を毎日塗布することが推奨されます。
発汗 は特に湿疹の病変部において皮膚への刺激源となり得ます。汗は、しみる感覚やピリピリする感覚を引き起こす可能性があります。これは主に汗の自然な酸性度(pH4~6)によるものであり、さらに汗には塩化ナトリウム、すなわち塩分が含まれているため、皮膚を乾燥させる作用があります。皮膚の乾燥自体が湿疹を悪化させる要因となるため、運動などで発汗した後は速やかに短時間のシャワーを浴び、その後保湿剤を塗布することが推奨されます。
ストレス は、多くの皮膚疾患に悪影響を及ぼしますが、湿疹も例外ではありません。いくつかの生物学的メカニズムが関与しており、そのひとつに肥満細胞(マスト細胞)の脱顆粒があります。これらの細胞はアレルギー反応に関与しており、皮膚神経から放出される神経ペプチド、例えばCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)、ニューロテンシン、サブスタンスP、その他のタキキニンによって活性化されます。これらのホルモンの放出は一連の反応を引き起こし、湿疹のかゆみの原因となる物質や血管拡張を引き起こします。
一部の寄生性微生物による皮膚への定着は、湿疹を悪化させることが示されています。最近の研究では、マウスを用いた皮膚炎モデルにおいて、「マラセチア属」の真菌がインターロイキン17および23(IL-17、IL-23)の分泌を促進することが示されました。これらのサイトカインは湿疹およびより一般的な皮膚の炎症を悪化させることが知られています。
湿疹は 冬季に悪化しやすい傾向があります。実際、この季節の冷たい空気は乾燥や刺激を引き起こしやすく、これらは湿疹を悪化させる要因となります。そのため、冬場はしっかりと防寒対策を行うことが重要であり、特に手は寒さの晒されやすいため、手袋の着用が推奨されます。また、保湿力の高いハンドクリームの使用をおすすめし、必要に応じてこまめに塗り直すことが勧められます。
複数の研究により、大気汚染と湿疹の悪化との関連が示されています。特に、ディーゼル排気中の微小粒子に曝露されることで、湿疹を患う子どもたちのかゆみが増強されることが証明されています。さらに、大気汚染は体内の活性酸素種(フリーラジカル)の産生を促進し、これらは細胞へのダメージや皮膚の炎症の悪化を引き起こします。
喫煙は、タバコに含まれる刺激物質や汚染物質により、湿疹を悪化させる要因となります。これらの成分は、アトピー性皮膚の弱いバリアを容易に通過し、免疫反応を引き起こして湿疹の発作を誘発します。さらに、タバコの煙を一吸いするごとに約20万個のフリーラジカルが放出されるとされています。そのため、喫煙は能動的であれ受動的であれ、現在では湿疹の主要な悪化要因と考えられています。
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